真鍮 レーザーカット

先日、お客様より芸術作品に使用される真鍮板のレーザーカットのご依頼を頂きました。

任意のRのラインが連続する製品でしたが、DXFデータを頂きましたのでデータ通りの加工を行いました。

真鍮 レーザーカット

錆びさせて使用されるとのことなので両面の傷についても気にされないということでしたが、弊社で取り扱っている、真鍮、銅、アルミは全てビニール貼りで材料仕入れ先から入荷してくるので加工前は無傷で綺麗ですので画像の製品の仕上がりも非常にきれいに仕上がりました。

弊社のファイバーレーザー加工機の特徴

従来のレーザー加工機=Co2レーザー加工機では真鍮のレーザーカットに手間がかかっていましたが、弊社では最新式のファイバーレーザー加工機で加工するため、スームーズにしかもきれいな断面の製品が仕上がります。

ちなみに、板金加工に関してはレーザーカット、曲げ、溶接、塗装のいずれの工程も手際よくスピーディーに加工した方が綺麗な製品に仕上がることが多いです。

なぜ、従来の加工機では真鍮のレーザーカットが難しかったのか?
真鍮板は、銅や純アルミと同じく、レーザー光線を反射しやすいという特徴があるので、Co2レーザー加工機でレーザーカットする場合には反射防止剤を塗布しないといけません。
反射防止剤を塗布しないと、レーザー光が反射して加工機のレンズを割ってしまったり、最悪の場合には機械本体の発信機という重要な部分を損傷してしまいます。
発信機は2千万円以上はするのでこれが故障すると経営にものすごくダメージを与えます。

ちなみに、反射防止剤はスプレー式になっており、真鍮などの板の表面に吹き付けて使用します。しかしながら、レーザーカットが終了し反射防止剤を拭き取ろうとしてもこびりついているのでなかなかきれいに取れません。これを取るのにも時間がかかるので結果的にコストアップ要因となっています。弊社のファイバーレーザー加工機で加工する場合はこの反射防止材を使用する必要が無いのできれいな製品をお届けすることが可能です。

真鍮板のレーザーカットが可能な厚みと大きさ

真鍮板のレーザーカットが可能な厚みは0.5mmから6mmです。直径3mm~950mm程度です。
7mm以上の厚みに関しては真鍮の丸棒を購入し、ノコ盤や旋盤で切断するという方法がありますので必要な厚みで加工することが可能です。また、100分の3ミリ程度の公差で円板の厚みや直径を仕上げることも可能です。

真鍮 丸棒 旋盤加工

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