ステンレスの特徴 一覧表

弊社では、SUS304、SUS316、SUS316L、SUS430 をメインに使用し、円板をはじめとする板金加工品の加工を行っています。

SUS304、SUS316、SUS316L、SUS430は、それぞれ特徴の異なるステンレス鋼ですので使用するシーンによって使い分けるのが賢明です。

ステンレスの鋼種ごとの特徴

SUS304は最も一般的に使用されているステンレスです。流通性が高いので価格も比較的安価で加工性も優れています。SUS316はモリブデン(Mo)添加により耐食性が向上しており、薬品がかかる場所や海水などの腐食環境に適しているので理化学機器や船舶の部品に多く使用されています。

また、SUS316LはSUS316の炭素量を減らし、溶接後の耐粒界腐食性を高めたものです。

SUS430は磁石にくっつくステンレスです。ニッケルを含まず、磁性を持つため、耐食性と磁性が必要な用途で使われますが、耐食性はSUS304より劣りますが、価格はSUS304、SUS316、SUS316L、SUS430 と比べても最も安いです。
見た目も少し光沢があるので室内向けの装飾品や建築金物であれば量産時にコストメリットが発揮されます。

ステンレスの鋼種ごとの特徴・一覧表

鋼種主な特徴
SUS304・広く使われる汎用ステンレス鋼
・加工性に優れる
・クロム(Cr)18%、ニッケル(Ni)8%が代表的
SUS316・SUS304にモリブデン(Mo)を添加し、耐食性を向上
・海水や薬品など腐食性の高い環境に適する
・SUS304より高価
SUS316L・SUS316の炭素量を低く(Low Carbon)したもの
・SUS316の特性に加えて、溶接後の耐粒界腐食性がさらに高い
・「L」はLow Carbon(低炭素)を意味する
SUS430・ニッケルを含まないフェライト系ステンレス鋼
・磁性を持つ
・SUS304に比べて耐食性・強度・粘りが劣る
・安価で、切削加工にも適する
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